シモーヌと逆鱗

昨夜、表題のタイトルのつけられたライブに行って参りました。

Creature Creature Live
シモーヌと逆鱗”


6月20日(土) Shibuya O-East
開場 18:00/開演 19:00

Vocal: Morrie
Guitar: Hiro(Libraian, ex-La'cryma Christi)
Guitar: Shinobu (ex-Guy's Family)
Bass: Hitoki(ROBO+S, Dummy's Corporation, ex-黒夢
Drums: Sakura (S.O.A.P., ex-L'Arc-en-Ciel, ex-ZIGZO




Creature Creature


言わずと知れた、かのDEAD ENDのヴォーカリストMorrie氏。
僕たちが熱中したバンドの方々が影響を公言してはばからない、言わば、僕たちの世代が聞いていた音楽の源流のひとつ。
そして、ライブサポートにはHIROさんをはじめ、sakuraさん、人時さんとこの世代にはたまらないオールスター的な面子。


Eastは初めてだったんですが、横に広くて、全体的に見やすい、いいところでした。
僕は当然、HIROさん側、上手の前の方に陣取り。


いやはや、ライブ2本だけで、リハ不足だとか、色々言われたりもしてるし、そう思うところも無くはなかったけれども。やっぱり凄かった。


MorrieさんはCDで聞くのと変わらず、いやそれ以上の存在感ある歌声で。
HIROさんとこのヴォーカリストとは随分ちが(以下略


まぁ、それでもHIROファンですから、基本はHIROばっかり見てましたけどね。


ファンとしては、もうちょっとHIROらしいフレージングも聞きたかったところではあるけど、それでも随所に「らしい」ところはあり。
ギターはカメレオンでおなじみ7弦の白いファイアバードシェイプがメインで、あとは1曲づつ黒い方の7弦と、ここんところずっとメインのV。
ギターの音色に関してはお二人とも若干残念だったけどなぁ。
HIROは、バッキングで使う一番歪む音色を、もうちょっと抜けない音にした方がこのバンドの曲には合うと思うんだけど。


最初は、HIRO前にいるからかShinobuさんの音あんまり聞こえなかったし。


Morrieさんが、「今回、HIROはもっとソロイストになる」って言ってたように、たしかにソロはほとんど自分のフレーズで色々凝ったこともやってたなぁ。結構な速弾きもあったしタッピング混ぜたのもあったし、あと、アームは多用してた印象。
ヴォリューム奏法も2曲くらいでやってた。これはバッキングの方ね。


それでも、もうちょっとオブリとか入れてくれたらなぁ…
あと、曲終わるたびに手元のヴォリュームをちょっと焦った感じでサッと絞るのがちょっと可笑しかったw


んで、凄かったのがまた、リズム隊ですよ。


Sakuraさんのクールなドラミングに、人時さんのめちゃくちゃな安定感を持ちながらも熱いベース。
本当、人時さんは黒夢時代からサポートから相当な場数をこなしてるってのが見てわかるなぁ。まぁルックスは若いころと比べるとさすがにちょっと…だけど、ライブ中は全然かっこいい。あのステージングは見習うものあるなぁ。
んで、Sakuraさん。
この人がまた。
湊さんからの系譜もしっかり感じられるし。ただ、見る前に勝手に抱いてたのとは全然違う印象。
これほどクールなプレイヤーだとは。もっとロックな感じかと思ってた。
下手すりゃ、これはプログレドラマーですよ。勿論、今回のは曲が求めてる部分も多分にあったと思うんだけど。


んで、こっから話変わりますが。
Minato→Sakuraの系譜のもうひとつ先っつうか下っつうか。そこにいるのは、やっぱりKamiだと思うんです。
MALICE MIZERのKami。
Sakuraの良き後輩(ローディーもやってたのかな?)なのは周知だけど、やっぱりドラミングにもそれは出てるんだなぁ、と改めて思うわけです。


そんな、Kamiさんの命日が、今日なんですよね。
ちょうど10年前の今日。


1999年6月21日。


もう、あれから10年ですよ。
そして、当時高校生だった俺も、今や、当時のKamiさんと同じような年になっているわけでして。


今朝、はっとそれに気づいて。
この日の前日に、Sakuraさんのドラムを見ることになるとは。
勝手に運命的なものを感じてしまったり。


昨日、会場に、このことを思ってる人はいたんでしょうか。


Sakuraさんは、本当にKamiのことを思っていたようで。1999年を振り返るインタビューでも、その年ZIGZOがデビューした年だというのに、あえて、名前こそ出さないものの「いつも自分のあとを追っかけてきてた奴が、もう追いかけることができなくなってしまって・・・」とか言ってたようで。


そんなSakuraさんは今日はどんなことを思っているのでしょうか。


昨日の凄いライブの感慨に浸りながらも、今日は追悼の気持ちで過ごしています。