本の意思、レコードの意思、ドーナツの意思

なんとなく、最近、本にも意思、というか、なんかしらの意思的なものがあるんじゃぁないかと思ってしまった。いや、ちゃんと言うと漫画なんだけど。


つまり、それは、前に手にとったときにはまったく読む気になんてならなかった本なのに、たまたま、本当にたまたま久しぶりに手にしたとき、なんとなく読みたくなって、ついつい読んで、そして感動する、という。まぁ、感動にも色々あるけど、とにかく何かしらの感慨ね。


昨日もそんなことがあったんだけど、これは偶然なんかじゃないんじゃなかろうか、と。
あいつが、偶然を装って俺の手にとられ。何かの力で、俺を読みたい、という気持ちにさせ。そして、読ませる、という。そういう風にして手にしたものは、本だけじゃなくて、はずれが無い。というか、本だったりCDだったりの側が自らの内容を知っていて、それにぴったりはまる状況の人間にはたらきかけて読ませているのではないか、と。そうして、気に入ってもらえれば、その本も大事にされるわけですから。
ただし、今じゃないときは「君が僕を読むのは今じゃないよ」なんてやさしく教えてはくれない。あいつらはただ黙って、じっとして普通の本のフリをしてるんだから!


だからきっとドーナツにもドーナツの意思があるんだけど、まさに僕がドーナツを食べるのにぴったりな状況のときに近づいてきて食べさせるドーナツの美味しいこと!