晴れ/都バス/トム・ダウド/細野晴臣

今日は天気も良かったし、授業の後、都バスで渋谷へ行き
映画を見てきました。
ロードショーを見るなんてたぶん2年振りくらいなんじゃないか。


『トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男』を。
そしてそれにともなうトークイベントも。


いや〜、すごい。
この人今まで全然知らなかったけどものすごい。
この人がいなかった確実に今僕らが聴いてる音楽は全然違うものだね。
邦題のサブタイトルは「いとしのレイラをミックスした」になってるけど、
そんなのほんの一部で。
それよりももっと凄いことを本当にいくつもやってる。
クリームの「Sunshine of your love」をあのリズムにしたらどうかって提案した、とか。
そもそも、「レイラ」のクラプトンとデュアン・オールマンはダウドがいなかったらおそらく出会えなかったし。
勿論、ロックだけじゃなくて、彼は10代からスタジオで仕事をしてたそうで。
ジャズからソウルから。
アトランティック・レコードに参加していき。
まぁ、誰の作品に関わってるかはサイトでも見ていただくとして。



これは、音楽好きで、録音とかに微塵でも興味があるなら見た方が良いよ。
トム・ダウドが親の仇でも無い限り。
って書くとちょっと微妙な問題があって。
特に我々日本人には。
彼は大学の研究室で原子物理学とかやってて、マンハッタン計画に関わってるようなんですよ。
あと、マーシャル諸島だかビキニ諸島だかの原子爆弾実験にも軍に入ってから参加している。
このシーンはちょっと衝撃的と言うか、他のシーンは音楽的好奇心とか興味ですごく衝撃的なことが多いんだけど、これは、なんと言うか、ダウドは映画の中で普通に、過去の思い出のように語るわけですよ。やっぱり彼もアメリカ人なんですよ。


ま、それはおいといて。おいとけないけど。おいといて。
音楽の世界では、本当にすごい人ですよ。
上映後のトーク・イベントで細野氏も言ってたけど、その辺りの音楽の「神」に近い役割だったと。
当時は色々分業じゃないからプロデューサー的にもかなり大きな役割果たしてるしね。


そう!
トークイベントが、当初、サンレコ編集長氏とエンジニアの吉野金次氏の対談のはずだったんですが、急遽吉野氏が来られないってことで。
細野晴臣氏が来たんですよ。
まぁ、事前に告知はされてたんですけど。
僕は今朝知りましたけど。
3日前くらいに決まったらしいですけど。
細野氏からも色々と非常に興味深い話が聞けましたよ。
エイプリル・フールからはっぴいえんどからのレコーディングにまつわる話とか、
この映画を見てそれこそ幼少児からの謎であったトム・ダウドの秘密がようやく分かったとか。
(その原因がトム・ダウドその人にあるらしいこともその当時は気づかなかったそうだが。)



いやはや非常に興味深く、刺激になる時間でした。
1200円(学生料金)でこれだけ見られるんだからなぁー。



ところで、見終わった後、JRで新宿まで帰り、家から最寄のめしや丼(家と新宿駅の丁度中間くらいじゃないかな)にめしを食いに行ったら、
偶然、最近約半年の沈黙を破り、「はいからさん」として活動を再開した近田くん(ex.モモンガーズ)にばったり会いました。
定食のご飯をおかわりしに行こうとしたら、後ろの方の席で、ちょうど彼もおかわりに行くところだったようで。バンド練習の後だそうで。メンバーの皆さんとご一緒に。


いや〜。世間は狭い。


狭いと言えば、映画とトークイベントのあった渋谷UPLINK FACTORYはキャパ70人くらいらしく。
明日僕が受ける授業の教室の半分くらいの大きさしかなく。
スクリーンも明日の講義で先生がスライドを映すために使うのと同じくらいしかないんだけど。
まぁ、3列目だったし(椅子も固定ではないんだが)快適に見られましたよ。
けっこう近距離で見た細野氏は、なんか雰囲気はあったけど(顔とか)、オーラ的なことは感じなかった気がします。
って言うか、別に有名人見て“オーラ”とか感じたことないんですけどね。
10日前に同じく渋谷の楽器屋で見かけた野村義男氏然り。
あ、その「雰囲気」のことを皆は「オーラ」って呼ぶのかな?


っつうか、たぶん空席あったんだけど、整理券配布のときとか待ってる人が、
いかにもサンレコ読んで宅録してそうと言うかなんというか。
僕もどう見られてたんだかわかりませんが。そんな感じの方がわりといっらしゃいました。



あとは、都バス良いよ。都バス。


ローカルで書いてコピペ。
なんだろう。はてな書こうとしないとブラウザ落ちないなぁ。