パクりパクられ60億年

さて、今に始まったことじゃないですが、今や世間にヒットチャートを賑わす“アーティスト”の皆さんには必ずと言って良いほど「パクリ疑惑」がつきまといます。
今だって某オレンジレ○ジやら浜崎あ○みやらな○ちやら疑惑だったり本当にパクってたりゴチャゴチャ言ってますね。
で、2コ思ったことがあるんです。

その1

例えば某パクリ疑惑検証をしているサイトさんで
「オレンジ○ンジの『以心電心』のサビのメロディはアジカンの『君という花』とかスピッツの『メモリーズ』とかゲーム『ドクターマリオ』のBGMのパクリだ」って言われてるわけなんですよ。
で、僕もこのオレンジレン○の曲はCMで聴いたことあって、で、友達に「あれはドクターマリオのパクリ」って聞かされたときには「うわ、スゲー似てる!いや、まんまだ!ってか後ろでピコピコいってるのもそうだしー」とかってちょっとテンション上がったんですけど。
他の2つの“疑惑”の曲に関してはそのサイトを見て初めて意識したわけですよ。
で、聴いてみると、どっちの曲も確かにちょっと似てはいるんだけど、ドクターマリオの方が似てんな、と思うわけです。あくまで僕個人の感想ですよ。


そうすると、(オレン○レンジの人がパクったとして)「○レンジレンジは確かにドクターマリオをパクったかも知れないけど、それに似てるってことは、もしかしたらアジカンスピッツドクターマリオをパクったのかも知れない。それもオレ○ジレンジよりも巧いパクリ方で!!


ってことになるわけですよ。どうですか?まぁ、誰もパクってないかも知れないですよ。あくまで僕の妄想、憶測の範囲内ですからね。
あ、上で言ってる“巧いパクリ方”ってのは①パクリがバレにくい。②且つ、美味しい。ってことかな。簡単に言っちゃうと。

そう、でもこういう風に同箇所のメロディに対して2つ以上の「パクリネタ元」候補が出てくると、(その片方が最近のJ-POPの“アーティスト”さんであるなら尚更)そこで「ネタ元」って言われてる中の片方も実はパクってんじゃないか!?なんて邪推しちゃうわけです。皆疑問に思わないんですかねぇ。

ま、後で述べますけど絶対パクってなくても似るってことは確実にある、とは思いますよ。

上に書いた“邪推”がすべて当たってたとしても更にドクターマリオも何か昔の曲のパクリかも知れないけどね〜。知ーらねー

その2

  • パクってなくてもメロディは似る。
  • 皆が知らないだけでそっくりな曲は世界中のどこかに確実にある。(ドッペルゲンガーの存在のように)

そういうもんなんですかねぇ?どう思います?


あるひとつの音を歌ったとして、まず、その音符の長さ、そして次の音(高)、そしてまた次…と続く中で、まぁ、6コくらい連続で同じ(キーの違いはこの場合考慮にいれない)並びならまぁ、同じメロディだと思われますかね。音符の長さにもよるんですけど。あまりに細かい音符の並びだと6コじゃ同じだとは思われないですかね。まぁ、仮に6コとしましょう。さして下さい。


あるひとつの音を歌った(鳴らした・弾いた)とき、次に歌える(鳴らせる・弾ける)音はまぁ、現実的に言って、人間が歌う歌なら、上下2オクターブの範囲内くらいですかね。これでも歌だったら広くとってあると思うんですけど。
その2オクターブを半音でわけると上下にそれぞれ24音、候補があるわけです。
(ここでは半音以下の音程は考慮にいれないものとする。現実的にポピュラー音楽においては、①ブルースギターの“クォーターチョーキング”のようなプレイによって得られる音  ②ある音から次の音への連続的な移動時に通過する音(例えばギターのスライド奏法のように。例えば“こぶし”のような歌唱法で発せられる音もここに含められる。)  くらいしか半音以下の音が登場する機会は無いからである。)
上下に24音、合わせて48音。実際にはその曲のキーやコード進行によって選べる音は制限され得るのでもっと少ないかもしれない。が、2オクターブ以上の音程差を伴ったフレーズもあるかもしれないので、その可能性の範囲と差し引きしてここでは48音、ということにしておく。
これを、それぞれの音符の長さを考えずに6コ同じ音の並びが連なった場合に同じメロディだとするなら、
48の6乗で、12,230,590,464。約120億分の1の確率で同じ音(6音)の並びは存在する。120億分の1っていうと、だいたい...


って、これじゃ、現実的じゃないな。まだ音の長さの方も考慮に入れてないのに。

だいたい、上下2オクターブって、現実的に人間が歌えて、且つ“歌っている”メロディとは言い難い範囲が含まれてるもんね。先述した「キー及びコードによる制限」をも考慮すると現実的には半分くらいなんじゃないか?(勘だけど)それに一音目と二音目以降じゃ前後関係ってのが入ってくるから(これが“歌う”ってことに繋がるのだけれど)ねぇ。

ギターで考えたって、6弦、24フレットの場合レギュラーチューニングで、チョーキング等の音程を変えるテクニック及びピッチシフター等の音程を変えるエフェクターを使用しない場合はギター上にある音は4オクターブ(6弦開放E〜1弦24フレットEまで)。
丁度真ん中にあたる(4弦14フレットや3弦9フレットの)E音を弾いたってやっぱり上下に2オクターブが限界なのですから。

人間がスムーズに歌える、そう“歌える”範囲ってのは実はそんなに無いですよ。飛んでも1オクターブくらいがほとんどでしょう。

あ、あと、休符を候補に入れんの忘れてたよ。“休符を唄う”ってのも大事だわな。

じゃあ、まぁ、そんなゴタゴタを全部含めて、便宜的に半分の24音が候補だとします。そうだよ、だいたい、一人の人間が出せる音域だって4オクターブもある人はほとんどいないでしょう。あの、色々適当なんですけど、今回はこんな感じで勘弁して下さい。茶番ですから。

ってことで今度は24の6乗。
=191,102,976也。約1億9千万分の一の確率で偶然にも6コの音が同じ並びになっている(歌)メロディは存在し得る、と。


そして、随分長い間置いといた音の長さ。これは全く同じでなくとも、例えば同じ音の並びですべて4分音符、というのとすべて8分音符、というのは同じメロディだと感じられることから、その変は引いて計算しなきゃな。
1つの音が取り得る長さは現実的にはまぁ、全音符、二分音符、付点四分音符、四分音符、付点八分音符、八分音符、付点十六分音符、十六分音符、くらいでしょう。普通に歌ってて複付点なんざ意識ないでしょう?(いや、そういう楽譜を見て、読んで歌うプロフェッショナルのような方が歌うときに意識する、って話ではなくて、ですよ。ポピュラー音楽の範囲内*1で自然に唄うメロディを作ってるとして。)
本当は僕としては先述したように八分音符未満の音価は考慮に入れなくても良いと思うんですけどね。ポピュラー音楽の歌メロだったら。
まぁ、いいや。ってことで1つの音が取り得る長さは16種。現実的にはこの中で、例えば最初が三連八分だったら、その次も三連八分なことが多い、というような前後関係もあるので一概には言えないのだが、もう眠いし面倒臭いから無視。今度もっと暇なときに気が向いたらもっとちゃんとやります。

つまり、ひとつの音の候補は音程24×音価16=384種。
384の6乗!
=3,206,175,906,594,816!!!
つまり、


“偶然にも連続する6つの音の音程と音価(音の長さ)が一致するメロディ”は約3200兆分の1以下の確率で存在するわけですよぉ!!!!



って、そんな数字わけわかんねぇよ!!天文学か!?

この企画は、「案外低い確率で偶然にも同じメロディってあり得るんだねぇ〜」が目標だったハズなのに!!

まぁ、でも多めに見積もってこの数字ですよ。もっとちゃんと制限かけてけばもっとずっと低いハズ。今度暇なときにやります。あまり期待しないで待ってくだされば幸いです。


それにしてもまぁ、文中に思いつきやら言い訳やら注釈やら無駄知識やら、いろんなものがカットインしてくる読み辛い文章を読んでくれた方、ありがとうございます。

追記

あー、書いといて差し引くの忘れてるとこあるし。あと、全音符より長い、例えば2小節ずっと伸ばす音とかの存在も忘れてたね。あーあ。でも、最後の音なんか音価がどれでもそこまでが一緒で最後の音の音程も一緒ならもうパクリ疑惑噴出ですよね?ってことは、
3,206,175,906,594,816÷16=200,385,994,162,176
やった!約200兆分の1まで減らしたゾ!この調子でいけば・・・

って、もうヤだぁ...

*1:その定義付けを特にしていないままですが…