影響と無知と指向性

なんだか今日はネットにばかりいました。


疲れた。


それで、こんなものを。


http://youtube.com/watch?v=bJNLjo1gA_Y


YouTubeですよ。そろそろ著作権とかどうなのか。
マイクです。マイク・オールドフィールド。頭文字が"M"の好きなアーティストの中の一人です。
この人、ちょっと変わったギターの弾き方をするって話は聞いてたんですが。
右手の指を全部使うという。
DVDとかも買おうと思ってもなかなか躊躇してまして。
今まで話だけで実際に見たことはなかったのです。
それで、今回この動画を見て。なるほど。爪なんですね。クラシックギターとかスパニッシュギターのちょっと変形みたいな感じですかねぇ。
「小指はミュートに使うのが多い」ってのもどっかで聞いてたんで。
僕は薬指が全然動きませんよ。だいいち、ベース弾く手前、人差し指と中指の爪伸ばせないしね。スリーフィンガーは僕もけっこう好きなんですけど。
いっそ、この際だから、練習して、ピック使わない人になろうかなぁ。
たぶん無理だけど。
メタルとかやりたくなったときにバッキングできないから。
仮に練習の末、十六分を綺麗に刻めるようになっても、ミュートできなそうだし。
ピッキングハーモニクスも出せなくなっちゃうしね。
ソロはたぶんもっと弾けるんだよね。
だいたい、ジェフ・ベックなんかは全部指なんだろ?
ん〜。論旨がわかんないね。


とにかく、指で弾くディストーションギターも楽しそう。
この人のこの特徴的なトーンの肝なんなんだろうな。


そんなこんなで、来月の給料が入ったらDVD買おうと思います。


で、そんな流れで『Tubular Bells III』とか、『Five Miles Out』とか久しぶりに聴いてみたら。
やっぱり、影響受けてるんですよね。
植松さんとか光田さんとかが。
勝手に言ってますけど。
でも、植松(伸夫)氏は自称プログレ博士だし、まぁ、マイク・オーフドフィールドがプログレかどうかは別としても聴いてらっしゃることでしょうし。光田(康典)氏は公式サイトの好きなアルバムで『Hergest Ridge』を挙げてらっしゃいますから確実でしょう。
って言うか、影響って言うとどうか、って部分もあるんですが。


例えば、僕なんかはゲーム音楽も結構(一部のものは特に)好きですけど、音楽面で影響受けてるかって言われると難しいですよね。自分の意識としてはほとんどないです。
まぁ、自分の音楽なんてあるのかと言われるとまたいろいろ大変ですが。とりあえず現状。
他人はどうお思いになるかわかりませんけど。FFのなんかはコピーバンドやったりもしましたけど、それとこれとは話が別、だと思いませんか?いや、勿論好きなんですけどね。それはゲーム本体が好きって言うのも含めて、なんですが。


って言うか、この前思ったんだけども、プロフィールとかに「影響を受けたアーティスト」とか書くのってよく分からないですよ。影響って意識して受けるものじゃないでしょう。
あとで、自分の作品なり曲なりを客観的に聴いて、影響が感じられる、ってことなんでしょうか?「好きなアーティスト」だったら分かるんですよ。好きって自覚することじゃないですか。勿論、それらはだいたいイコールで。好きだから影響受けてるんでしょうよ。何回も聴いてれば自然と入り込むし、コピーしたりすればなおさらでしょう。ビデオ見てポジションとかフォームまで真似たりしたら立派に影響を受けた人の出来上がりです。
でも、それは果たして、「影響」なのか。
自分で「影響受けた人」とか書いたのはわざとですよ。

えいきょう ―きやう 0 【影響】


(名)スル
〔影が形に従い、響きが声に応ずる意〕関係が密接で、他の物事に力を及ぼして、変化や反応を起こさせること。
「よい―を及ぼす」「選挙の結果が株価に―する」


三省堂提供「大辞林 第二版」より(goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/index.html


意識的に取り込んでいったものは影響でしょうか。好きだからただただ楽しくてまねしていたものがいつのまにか自分のものになっていたら影響された、と言えるのでしょうか。


言えるだろうなぁ。


でも、なんか違和感あるんですよ。「私が影響を受けた○○」に。
なんだろう。それを公表してることに違和感があるのかな?いや、でもそれも「私の好きな○○」と変わらないはずだもんね。あれか、「影響」は客観的評価なのかな。「好き」は主観的評価。それを自分で言っちゃってるところに違和感を感じるのかもしれません。
じゃあ、そういうことで。


そういう意味で言うと、先述の御二方が影響を受けてるって言う僕の評価は、本人がどう思おうが、僕という他人からの客観的評価としては正しい、わけね。あとは疑われるとしたら僕の感性と知識でしょうね。


で、そう。知識。
最近の若者はある種のインスト音楽を聴くと、「ゲーム音楽みたい」って言う。の法則。


別に法則じゃあないんですが。とくにテクノ系以外の打ち込みものとかね。ちょっと壮大なテーマを持ってくと、もう彼らはそれをゲームとしてしか評価できなくなってしまうのです。かわいそうに。ゲーム脳か。
ゲーム音楽も音楽ですから。それはそれとして各作曲家さんごとに個性もそれこそ影響もあるでしょうし、それらの集合から出力されるものとしてあるひとつの完成した音楽ではあると思うんですが。


※ただし、初期のゲーム音楽に関しては音源とそれに起因するいくつかの制約によって「音楽として」完成されたその作曲家の作品であるとは言えないものもある。と思うよ。「ゲーム音楽として」は完成されていても。勿論、その段階(時代≒技術)で。ただ、趣味としては、僕はある程度限られた音数なり音源の中で最大限やろうとしてたそれらの音楽は好きな方です。


要は、「知らない」ってことなんですよ。そして、無知は恥ずかしいことなんですよ。だから僕はとっても恥ずかしいやつなんですよ。以後、お見知りおきを。
僕もね、オリジナルに近い部分よりそれが他の要素と組み合わされたりで変化したり、噛み砕かれたり、形式としてのみ取り入れられてたり、する、言わば最近の音楽って好きなんですよ。だからこそ思うんですけどね。自分に説教するようなもので。
根っこに近い、若しくは根っこそのものって苦かったり渋かったりするんですよ。根より茎の方が、茎より葉の方が、そしてそれらよりも花や実の方が美味しいんですよ。
でもね、その、苦味なり渋味がわからないと。けっこう美味しいんですよ。
って言うか。実は本質に近いのはそういうところにあって。花には到底到達できえない味がするんですよ。実は根っこが芋みたいに実ってたりね。
そして、実は新しい種を作り、新しい根が出るわけですよ。
何も、大昔のもののみがオリジナルで、それ以後は全部影響化にある、言わば贋物に過ぎない、なんて言うつもりはさらさらなくて。中には不味くて食えない部分もあるんですが、(勿論、好みによりますから。ファーストフードが不味くても大量に消費されてるのと一緒です。僕も時々無性に食べたくなります。それに、便利だし。ポップだし。安かったりもするし。)その後も美味い実はなり続けてますから。
要は、僕が言いたいのは、
君が美味そうに食べているそのパイナップルは、どんな風になるのか知ってるのかい?
ってことです。パイナップル好きとか言ってるくせに、それがどうやってなっているのかも知らないのは恥ずかしいですよ、と。
勿論、「今このパイナップルが美味いんだからそれでいいじゃん」って言う人もいるでしょうし。それはそれで構わないです。ただ、僕は恥ずかしい、とか、むしろかわいそう、とか思いますね。
実はパイナップルの根は美味いかもしれないし(フィクションです)、パイナップルの祖先にあたるあのフルーツの味ときたら!
ってことかも知れない。音楽とか文学とか、そういうような文化に関しては少なくともそうなんじゃあないかな。根っこの味の好き嫌いはまた別にして。
根と実は好きだけど葉は不味い、ってこともあると思うし。
追記:えーっと。またちょっとズレたかな。
「影響下」にある。くらいだったらまだ良いんですけど。
明らかなインスパイヤとかを分からないのは恥ずかしい。
あと、色々過去のものを知らないと、オマージュとかパロディが楽しめない。
明らかにAに近いものなのにAを知らないがために「これってBみたいだね」と言うのも恥ずかしい。無知をさらけ出してしまう(無知をさらけ出すことが恥ずかしいかどうか、っていう問題はひとまず保留)。BとAの関係性によってはなお恥ずかしい。
とかってことですかね。


で、話を戻すと、って、どこに戻せば良いんだっけ?
最近の若者がある種のインスト音楽をゲーム音楽(とそれに類するもの)としてしか捉えられないのは、その根っこを知らないからなんですよね。
で、「ゲーム音楽」って言うのは音楽的性格をもとにしたジャンル分けではないので、そこで「ゲーム音楽みたい」って言われたら、そりゃもう、管弦楽からエレクトロニカからデスメタルまでその中には含まれているんだぜ。って言う。まぁ、ゲーム音楽好きなら言われて嫌ではないんですけど。


それに、最も根源的な理由はそこで「ゲーム音楽みたい」で片付けられない音楽を作れよ。ってこと。
別に、ゲーム音楽を卑下してるとかじゃなくて。そう言われたくないんならな。


そして、ちょっと世代とか趣向と違う人に聞くと、「映画音楽みたい」とも言われかねないのであった。それはそれで嬉しい気もするね。
でも、いまや映画音楽とゲーム音楽の境界なんて無いようなもんだから。まぁ、その分映画みたいなゲームがあり過ぎてもこまるんですけど。ゲームはゲームとして楽しみたいので。
って、また脱線しますね。


まぁ、別に何と言われようと、良いと思ってくれればそれで良いんじゃあないか。


と、これまで書いたことの大半を無駄にしてみる。


あと、植松氏はおそらくかなりジェネシスだと思いますよ。影響。
初期ジェネシス。トニー・ケイか。あとまぁ、色々あるけど。ELPを筆頭にオルガンもあるだろうな。とかって思うのです。最近。


色々言っても一番無知で薄識(「博識」では無く。)なのは僕自身だと思ってます。本当にそれは。
だからこそ、知ってることはついつい誰かに言いたくなっちゃうし。知らないことばっかりだからいろいろ知りたくもなるし。
こういうこと言っといて、好きな音楽の更に根っこにあるものほとんど聴いてないし。例えば、ビートルズだってCDは1枚しか持ってないし、ストーンズもクラッシュも持ってないし、それこそロックギターの根っこの方ってことなら、ブルーズのCDなんて1枚もないし。別に嫌いとかじゃないけどさ。



本当は、「○○みたい」じゃない音楽とか作りたくもあるけど。
結構、「○○みたい」な音楽って悪いことじゃないんだよね。
って言うか、どんなに革新的なものを聞いても、もはや、音楽って言えないようなものでさえ、「○○みたい」っては言えちゃうんだよね。
たぶん、自分の知ってるものと関連付けたいって言う無意識か意識かわかんないけどそういう欲求もあるんだろうし。欲求じゃなくて反応なのかな。
安心できるしね。
あとは例えば、わけわかんなかったら、「現代音楽みたい」とか言っとけば良いしね。
本当は現代音楽ってわけわからないもの、ではないと思うけど。
安心したいんだよね。
きっと。みんな安心したいんだよね。海外で日本人に会うと妙に親近感が沸いたり。
関連付けて、自分の知識なり認識の範疇に収めたいんだろうね。
それがどうしてもかなわないときはたぶん泣いたり叫んだりするのかも知れない。


って、何の話だっけ?


ゲーム音楽みたい」とも言えるようなマイク・オールドフィールドの曲を聴いてたら、影響を受けやすい僕はポール・リード・スミスのギターが1本欲しくなった、って話だっけ。


なんて。
「影響」とかね。言葉って難しい。
訂正。言葉も難しい。


このブログを見た人の考えること予想
1、何が言いたいのかよくわからないが、とにかく長い。
2、稚拙。言語なり、哲学なりの初歩の初歩で良いから本読んでみれば?
3、なんか、雰囲気がキモイ。
4、なんか、ゲーム音楽みたい。
5、私もこの文章に「影響」を受けますw。
6、マイク・オールドフィールドゲーム音楽を一緒にしないでくれ。マイクの作品は聴けば聴くほど・・・(以下略)
7、ゲーム音楽を馬鹿にするのもいい加減にしやがれ!ゲーム音楽って一言で言っても・・・(以下略)
8、別に、ストーンズとか、べスト1枚聴いとけば良いんじゃね?
9、話が脱線し過ぎていて読みづらい
10、言ってることはともかく、自虐的な部分は呼んでて辛いからやめて。
11、「最近の若者」って、お前も20そこそこの若者だろ?
12、こいつ、よっぽど寂しいのか、よっぽど暇なんだろうなぁ。
13、パイナップルってどうやってなるんですか?
14、終わったと思ったら、こんな「予想」とかまで書いて。こいつよっぽど・・・(以下略)
15、こんなの書いてる暇あるなら、例のあれを早急にやって下さいよ。
16、5127文字(スペースを含めない)って!(※追記分等含まず)
17、もう寝れば?



おやすみなさい。


いつものことですが、自分の中でまとまってないことをなんとかまとめようとしながら書いて失敗した例のひとつです。
たぶん矛盾とかも沢山あると思う。思考垂れ流しでお送りしました。