No Synthesizers but ProTools

ってなわけで。
久しぶりに徹也してアドレナリンとか色々溢れつつ滴りつつ、1曲できたわけですが。
まぁ、曲自体はカバーなわけだが。
それが、録りが終わったのが今朝の七時くらい。
そっからバランス再調整して、ミックスが出来たのが八時半くらい。
そっから簡易マスタリングして九時ちょい前。


で、その後十時からバンドのリハで。
十三時までやって、今にいたるわけですが。


なんかね。
久しぶりに一曲完成させた、ってのもあるのかも知れないし。
寝てないから感覚が鈍ってるってのも多分にあるのでしょうが。
スタジオに向かう途中もCDに焼いたのをずっと聴いてて。
最初は、チェックの意味もあったんですが。
なんかね、恥ずかしながら、馬鹿みたいなんだけど、気持ちわるいんだが、
普通に、いいんだよね。
この晴天の下でのらりくらりとキャリーを引いて歩きながら聴いてると、
ちょっとすごい開放感と逆に空間が限られてる感じもするんだけど。
とにかく、なんだかちょっと泣きそうな気分になれるの。
まぁ、元々曲が良いし、今回これをカバーするシチュエーションだとか、
色々あるのかも知れませんが。


いや、ギターはすごく下手なの。
ストロークが全然安定してない。
リズムも酷い。
リコーダーくらいになると、逆に下手なのが味、というか。
滲むことになるから良いのかと思うんだけど。
で、誰も興味ないと思うんだけど、
僕自身がちょっと興味あるので、このカバーが完成するまでを、思い出しながら
順を追って振り返ってみよう。あれ、日本語おかしい?


1、構想
約2週間前にこの曲に取り組むことを決め。
約1週間前。丁度スキー旅行のバスの中やなんかで、リコーダーでアルペジオしてフワーって広がってく感じにしよう。
とか、メロディは木琴かな。とか。
ワーミーは何がなんでも、例え曲に不必要そうでも入れる!
だとか考え。


2、録音
まぁ、この後、録音とアレンジとミックスがほぼ同時進行なわけなんですが。
まず別の日に、素材になるリコーダーだけ録っといたんです。
リコーダーに使いたい方のマイクを貸しちゃうってこともあり。
しかし、その音が微妙だった。
ベリンガーのマイクプリの設定が適当過ぎた。
だから、生音直でいくのはしんどい、ということになりまして。
まぁ、フワーっと広げたくもあったんで、リヴァーブでもかけてみてたんですが。
なんだかしっくりこない。
おまけにリコーダーの微妙なピッチのズレも気になる。
けど、まぁそんな感じのその日は終了。
シーケンサーでリコーダーのラインだけ事前に考えてはあった。
と、言っても半分以上は元曲のギターのコピーなんだけど。


で、昨夜ですよ。
まずはやっぱりシーケンサーで組んだように録音したリコーダーフレーズを並べ。
長さを調節し、フェードをかけ。
まぁ、シンセ使ってこそいないんですが、やってることは要は
サンプラーだとかPCMシンセの延長なんですよね。
だから、そうやって考えると、今の時代シンセって言う機械それ自体を使わないでシンセみたいな音とかいろんな音を出すことはそんなに難しいことではなくて。
そうなってくると、逆に今(例えそれがQUEENへのオマージュでも)“No Synthesizers”なんて敢えて言うってのは
かっこ悪い、ダサい、野暮ったい。ことなんじゃあないですかね。
ましてや、Protools出たての頃ならともかく。
これだけ成熟しつつあって、我々アマチュアも容易に使える時代ですからねぇ。
それでもポリシーとして何かシンセに対するものがあるんなら良いですが。
僕はシンセ、全然好きですからねぇ。
前にもここに欲しいアナログシンセの話とかかいたこともあったと思うけども。


で、曲の方へ話を戻しまして。
リコーダーのシーケンスがある程度組みあがったところで、イマイチ全体像が見えてこない。
そこで、そのシーケンスをループ再生しながらアコギを弾いてみることに。
これが。
ここを見てくれている方ならご存知の通り、
ここ半年以上僕は完全なラクリマクリスティ狂いですから。
(あ、昨日、『Memories1』来ましたよ。とりあえず“Live at Lhasa”だけ見た。衣装が99年のスィートトランスと一緒だった。金ある時期はステージの金のかかり方が段違いだった。)
ギターを手にしても、最近、もっぱらコピーしてたのはラクリマさんですよ。
(って言うほどの曲数はコピってないですけど。ところどころだったり。とりあえずギターもって記憶コピーしたり)
で、そう、書き忘れてたけど、木琴がハ長調しか音が出せないので、原曲とはキーを変えたんですよ。
元はたぶんGなんだけどFにしたんです。
だから、アコギを1カポで開放交えながら弾いてたらば、
『Cry Sour Grape』のイントロみたいなのしか弾けなくなってしまい。
しょうがないし、それはそれで結構悪くないから、そこからちょっと崩して、
コード進行を平歌用とサビ用に二種類作りまして。
実際メロディなんかと合うのかわかんないまま、とりあえず、あんまり深夜にアコギ弾くのもご近所さんの手前よくないだろう、という思いもあり。
とりあえず録ってみたんですよ。
そしたらば、思いの外よくって。
で、適当な長さのアコギのコードストロークを2種類録りまして。


で、一旦休憩。アメトーーク鑑賞&夕飯です。


3、録音、アレンジ、
この記事長すぎるよね。誰も読まないよね。でも「続きを読む」みたいなのにはしないよ。
未来の俺が読むし。


で、休憩後。アコギとリコーダーのとりあえずあるところだけを合わせてみても、なんかしっくり来ない。
ここで、リコーダーを滲ませるためにディレイをかけてみたんですよ。
そしたらば、これが大当たりで。
ちなみに、今回ディレイも他のプラグインもフェーダーのレベルも極力、素数になるように配慮してやってみました。
素数パワー!
で、ディレイがいい感じにかかると、今度は、さっきまでのシーケンスパターンじゃ間が無さ過ぎる、
ということになり。
シーケンスをいじり(実際の作業としてはPT上でリージョンを並べて切って貼って・・・)、
そしたらば、サビ前まではすごく良い雰囲気なわけですよ。
アコギ(それも、このときは録っただけでまだ何も処理してない)とリコーダーのアルペジオにディレイかけたやつだけなのに。
そうなってくると、これで良いんじゃあないか、ということになり。
とりあえずAメロのメロを入れてみよう、と。
木琴(と言ってもピアノで言う白鍵だけで13鍵しかない)を録ることにしまして。
木琴はどこから録るのが最も良いのか思案した挙句、下からではないか、ということになり。
スチールラックの空いてる段に木琴を置いて、下から57でネラってみました。
そしたら、まぁまぁの音。
で、これを入れて、ひとまずAメロは形にはなった、と。
で、次はサビですよ。
そうそう、サビのメロは、最初からリコーダーでちゃんと吹こうってことになってて、これは先述したリコーダーを録った日に録っておいたんですよ。
で、そのトラックを非アクティブかしてたのを解いて。
サビ用のアコギと一緒にしたら、これはこれで悪くない。
しかし!
Aメロとサビのつなぎがいまひとつ。
原曲だと、ブレイクしてスネアがパン!でテンポアップ!!なんですが。
テンポを変えるつもりはないので。
どうしようかと。
ある程度間を空けて自然に移ってみたりしたんですが。
どうもそれでも不自然だと。
やはり、ここは原曲のように、テンポチェンジはしなくてもスパっと変わった方が良い、と。
いうことで。Aメロの最後をブレイクにし。
そこの間にアコギの7フレットのハーモニクスでも入れようかしら、と思い。
早速録って該当箇所に置いてみるんですが、なんだか違う。
半分ふざけてリバースしてみたら、これがすごくベタなんだけど、しっくりくるんですよ!


っつうか、ここまでにして、とりあえず寝ます。続きは起きてから。



追記:とりあえず、誰か(と言ってもつっこまれるなら特定の奴だろうけど)につっこまれる前に書いておきますが。
Aメロのメロディを弾いてるギターがマイク・オールドフィールドっぽい感じなのは狙ったんじゃあなくて、俺もミックスし終わってから気づいた。最初はこんな音色じゃあなかった。後で書くけど、夜中にアンプを極小音量でならすなんてな。
むしろ、ヴァイのサイン入りBadHorsieワウを踏みながらだったからヴァイとKOJIをちょっと意識して弾いてた。KOJIのワウはたしかVOXだけども。口の開け方は完全にヴァイを意識しながら弾いてた。音には反映されてない、と思うけど。
まぁ、オールドフィールド氏は大好きなので全然良いんですが。


ではおやすみなさい。今日はNACK5Libraianが出るから18時には起きよう・・・